ディベートの秋

1.ディベートの秋

 

夜も1日1日長くなっていき、寝づらかった暑い季節からずいぶん過ごしやすい季節になりました。「○○の秋」とはよく言うものですが、おそらくこのblogを見るようなコアな人々にとっては「ディベートの秋」の真っ盛りなのではないかと想像しています。

 

大学・社会人のディベータ—にとっては秋以降がディベートシーズンです。まあ室内競技にシーズンも何もないだろうという声はさておき、秋以降はJDAの論題が発表され、CoDA学生大会、JDA、JDA九州など大きな大会が並んでおり、某実験室主催の練習試合が毎週のように開催されるので、まさにディベートの秋。ディベート甲子園の暑い夏も終わり、ジャッジをしていたあの人や、スタッフをしていたあの人も、後輩に教えていたあの先輩も、選手としてのディベータ—にジョブチェンジする季節ともいえます。というわけで、タイトルの通り現在Fでも秋の諸大会に向けて、各チームに分かれて、議論の準備(プレパレーション)やスピーチ練習や練習試合をこなしている季節なのであります。

 

 

2.ディベート環境としてのF

 

さて、前置きが長くなりましたが、今回はblogを書いている自分は、東京大学4年の水垣と言います。自分のディベート歴は少し変わっていて、高校まではディベートという存在も知らずにサッカーボールを蹴っており、大学に入ってからは某高某大弁論部に入らず、ディベートを始めたのは大学3年生でした。某CoDA理事と一緒にJDAに出たのがきっかけで、ディベートをはじめ、今年に入ってからFでディベートをさせてもらっています。4年生でしかも途中から入ったにもかかわらず、Fのみなさんには本当に良くしてもらっていているので、ここらで1つ宣【検閲削除】、ディベート環境としてのFの良いところを紹介します。といっても、他のディベート団体に所属したことはないのであしからず。

 

・優秀な先輩ディベータ—

 ディベート上達の近道の1つはやはり自分より上手いディベータ—と一緒に、準備をしたり議論をしたりすることです。Fにはディベート甲子園でも上位の成績を収め、JDAやCoDAでも優れた成績を収めているディベータ—が沢山います。大学以降のディベートは、高校ディベートと比べて、議論の深さや量も大きく異なりますから、Fのディベータ—の議論は良い水準点になるでしょう。また、だんだん教育の仕組みも整ってきているようなので、ディベートを全く経験したことがない人にとっても、おすすめできる環境です。

 

・優秀なジャッジ

 ジャッジがいなければディベートは成立しません。同様に、良いジャッジに恵まれなければ、議論を良い方向に直し、さらに良い議論を作るという良いサイクルが生まれることはありません。また、様々なジャッジに試合を見てもらうことは、自分たちの議論をいろいろな角度から眺めることにもつながります。良いジャッジが極めてディベートの上達重要な一方で、なかなかジャッジを調達するのは難しいものです。しかし、Fでは各ディベート団体の関係者とのつながりも多いので、自分たちが試合をしたいときに、優秀なジャッジに試合を見てもらい、議論を毎回ブラッシュアップすることが出来ます。

 

・潰れない

 何かに打ち込む取り組む際に、”仲間”の存在は本当に重要です。お互い上手くなるように議論したり、たまには息抜きをしたり、そして時にはライバル心を燃やしたり。一緒にやる仲間やライバルがいてくれることは、人のモチベーションに大きく影響します。しかしながら、コミットが個人の裁量に任される大学サークルにおいては、メンバーのモチベーションの違いによって、往々にして団体が潰れたり、潰れなくても極めて人数が不足した状態に陥ってしまうことは少なくありません。これに加えて、ディベートは競技人口が少ないため、サークルを安定的に存続させることはなかなか難しいことです。実際、高校でも大学でも、ディベートをする場自体が無くなってしまった、そもそも存在しないような例は少なくありません。

 ここで、Fはインカレという形式なので、大学の垣根をこえて仲間を集めることが出来ます。高校まで、あるいは大学以降でも、ディベートをしたいけど仲間集めに苦労した、そんな人にとってもFは良い場所になると思います。

 

・サークルっぽいイベント

 これは他の人たちが書いてくれているので、他に譲りたいと思います笑。

 

3.さいごに

 

 8月の関西大会について書こうと思っていたのですが、賞味期限切れな感が否めないのと、文字数が多くなってしまったので、ここらへんで筆をおきたいと思います。今期の論題は安楽死についてなので、立法論・行政学・医療政策・個人の死生観などいろいろな論点が入り乱れているので、なかなか難しいですが取組みがいがある面白い論題です。個人的には、学生としては(2回目なので)最後のディベートシーズンなので、悔いの残らないように良いシーズンにしたいものです。それでは、もし読んでくれている人がいたらまた会場でお会いしましょう。

 

 

追記 Fのみなさん、誕生日プレゼントありがとうございました!