あつい夏を終えられた皆さんへ

 88日から3日間にわたる第19回全国中学・高校ディベート選手権、本当にお疲れ様でした。今年も、一ディベーターとして非常に思い出深い3日間を送ることができました。

 母校なので自分で言うのもなんですが(笑)、まずは優勝した創価高校の皆さん、創価中学の皆さん、本当におめでとうございます。また、悔し涙を流しながら東洋大学を後にした皆さんもお疲れさまでした。皆さんが貴重な青春の時間を使ってディベートをされたことは財産になると思います。

 今回のディベート甲子園の中で自分のやりたいディベートができた方も入れば、思うようにいかなかった方もいるでしょう。これで引退をして受験勉強に本腰を入れるという方もいらっしゃると思います。ディベートはこれでやることはないだろうと思っている方も少なくないのではないでしょうか。しかし、それは非常にもったいないことです。高校までのディベートはまだまだ入口を通り過ぎたところです。JDACoDAというNADEとは別の団体が主催している大会では、皆さんがまだ触れたことのない議論のテクニックや論証の厚さなどを体験させてくれます。高校までのディベートももちろん面白いのですが大学以降でのディベートはそれまでとはまた違った深みがあります。例えばメリットやデメリットではない議論で試合を決することができるなど面白さがあります。辛さがあります。喜びがあります。また、卒業してからも後輩のために一緒に頑張りたいという方もいると思います。そのような方は特に大学以降でもディベートを続けるべきだと思います。後輩によりよい議論をしてもらうサポートをするために自分のディベート力を上げることはほぼ必須だといえるからです。ですから、皆さんにぜひ大学以降でもディベートを続けてほしいと切に思っています。

 私自身、自分が出たディベート甲子園では悔し涙しか流したことがありません。そんな自分ですが大学以降でもディベートを続けて良かったと心から思っています。高校の時よりも大会に深みがあるためもっと上手くなりたいという思いを実現させる機会が多いです。また、高校生の時にジャッジをしていただいた方と試合をしたり、練習試合や大会の後などに一緒によりよい議論の構築の仕方について話し合ったりすることができます。

 大学以降で決勝の舞台に立っているディベーターはディベート甲子園で優勝していない人が多いです。むしろ高校時代やってなかった人が勝っているくらいです。今非常に悔しい思いをした方は大学以降でディベートを続けて負けた相手に勝つというのはどうでしょうか。また、Fで負けた相手とチームを組んでよりよい議論を目指すこともできます。ちなみに私が選手で出ていた時に準決勝で負けた相手が今Fにいて一緒にディベートをしていますが、非常に楽しいです。この楽しさをぜひ皆さんにも味わってほしいです。Fはそんな皆さんと一緒にディベートができることを楽しみにしています。もちろん、全国大会に出た方だけでなく、それが叶わなかった方もディベートをしたいと思っています。Fの中にも創始者を初め、実際にそういうメンバーがいます。また、ディベート甲子園で初めてディベートに触れて興味をもった方もお待ちしています。

 興味がある方はFのメンバーやお問い合わせから連絡をしてください。また、F以外にも大学ディベートができるところは多くはないですがあります。ぜひディベートを続けてください。来年以降も皆さんがディベートをされていることを願っています。

 

ディベートサークルF 三代目代表 中島有希大