NADE関東大会スタッフ

 こんにちは。Fの1年生メンバーの尾高です。早いものでもう7月です。ここ数日レポートと定期試験の勉強、ゼミの報告の準備に追われています。年に一度の七夕の日は、短冊に願いをこめることなくあっけなく終わってしまいました。無念……ということで、気分転換も兼ねて今回初投稿ですが、ブログを書かせていただきます。

 

 さて、私のほうからは6月29日(日)に成蹊大学で行われました、ディベート甲子園関東甲信越大会の予選1日目について報告します。

 

 今回はFのメンバーの数人で、NADEの大会スタッフとして大会運営のお手伝いをさせていただきました。会場設営からタイムキーパー(以下TK)、集計、受付など様々な業務を任されました。もちろん1年生の新米スタッフも、ベテラン先輩スタッフたちとともにいきなり業務を任されたわけです。私の当日のシフトは、朝早い時間から会場設営、中学の試合TK1回目、受付、そして午後からの中学の試合TK2回目で終わり、のはずでしたが、急遽受付のシフトが高校の試合TKに変わったので結局TKを計3回やらせていただきました。高校論題は今回の新人戦と同じ「日本は外国人労働者の受け入れを拡大すべきである。是か非か」の論題でした。中学の試合のみTKを担当した他のメンバーたちは「高校の試合も見たい」とぼやいていたので、個人的には少し得をした気分でした(笑)。

 

 では、今回担当した業務の中身について少し紹介します。

 

 まずはおなじみのTKについてです。TKはジャッジの前に座って試合の進行と司会をし、判定の時間はジャッジとともにジャッジルームに移動します。移動後はジャッジが投票したボート数やコミュニケーション点などをTKが計算して試合結果を集計の人に伝えます。終わったら再び試合会場に戻って引き続き進行をし、ジャッジの講評と結果発表を以って試合終了となります。中高両方のTKを担当した感想を挙げるとキリがないぐらい出てくるのですが、一番印象に残ったのは「観客の数の差」と「議論の質」だと思います。まず「観客の数の差」ですが、中学の試合ですと保護者の方が大勢お見えになっているのに対し、高校の試合は他校のチームが見学に来る程度の観客しかおらず、中高ではかなり差があったということです。だからどうしたんだとも言われても仕方のないことかもしれないですが、もし試合を見学する際には、出場チームの多い高校の試合のほうが保護者の方も少なくて割と空席が目立つので、そちらをおすすめします。次に「議論の質」ですが、中学生の議論は全体的に質疑や反駁で本質的なことが言えていないので、ジャッジにうまく伝わっていないように感じました。それに対しある程度経験を積んだ高校生の議論は何から何までやっぱり上手に感じました。ジャッジがうなづくのも納得です。私は高校からディベートを始めたのでまだまだ未熟ですから、今回担当した高校生の試合はとても勉強になりましたし、この間の新人戦を振り返る良い機会になりました。

 

 次に集計業務についてです。集計業務では、事前に割り当てられたフロアごとに試合開始の確認を行った後、ジャッジルームに移動してTKとジャッジがやって来るのを待ちます。ここでは、各TKが計算したジャッジのボート数やコミュニケーション点などに間違いがないか、集計の人が検算をします。検算が終わったらすべての集計結果を確認した後に本部に集計用紙を提出して報告を行い、業務終了です。最後に本部でも再度検算を行い、間違いのないように結果を公表します。足し算とはいえ計算が複雑なために間違いが起こることもあるみたいなので、集計業務はとても大事な役目であるとつくづく思いました。また、ジャッジルームでは集計と同時にジャッジ同士の意見交換が行われます。試合の講評で話すべき内容を予めジャッジ同士で打ち合わせをしているのです。TKを担当したときは計算するのに精一杯で話の内容が聞けなかったのですが、集計のときは時間に余裕があったためか、うろ覚えですが「両チームとも議論が素晴らしかった」とか「この議論ではこういえば勝ち目があったのに・・・」とか「この立論の構成は良くないと思う。こう直したほうが良い」などなど、ジャッジの話し合いの声が聞こえてきました。

 

 今回初めてスタッフとしての業務を何とかこなすことができました。残念ながら受付を担当できなかったので、責任を伴う業務を一日中担当することになりとても疲れましたが、普段めったに立ち入ることのないジャッジルームという「現場」に居合わせることができたのもレアな体験でした。また、TKではフローが取れなかったものの議論を間近で見て学び、ディベート甲子園のOBの一人として、多くの中高生ディベーターたちの活躍を目の当たりにすることができて勇気付けられましたし、何よりもスタッフの一員としてお手伝いできたのはとても充実した経験でした。

 

 最後に、私事で恐縮ですが、今回私の母校(広尾学園)の中学生チームが予選1日目にして全国出場を果たしました。私がいた頃はまだまだ弱小チームでしたが、今では着実に結果を残せるようになったので大変うれしく思います。おめでとう。後輩たちにも勇気付けられました(笑)。ということで、私も頑張らなければなりません。次のCoDAやJDAの秋大会に向けては、雨にも負けず風にも負けず、インフルエンザにも負けず(本当に気をつけましょう)、そして後輩たちのパワーにも負けず自分なりに一歩ずつ精進して結果を残したいと思います。これからもよろしくお願いします。

 

 長文駄文で失礼しました。ではまた。